これからの日経225チャートの統一
財政政策とともに、経済を安定させる経済政策です。
財政政策を担うのは政府ですが、金融政策を担うのは日本銀行(日銀)です。
一国の金融機能の中核を担う特別な銀行を「中央銀行」といい、日本では日本銀行がこれにあたります。
ちなみに米国では、FRB(連邦準備制度理事会)が中央銀行の役割を果たしています。
また、欧州諸国のうち、統一通貨ユーロに加盟している国々では、欧州中央銀行(ECB)がこれにあたります。
金融政策で経済を安定させる日本銀行が果たす機能は、一般に次の3つがあります。
@発券銀行日銀は、国内で唯一「お札日本銀行券」を発行できる権限を持ちます。
国内のお金の流通量を管理するのも日銀の役割です。
A銀行の銀行日銀は、「銀行にとっての銀行」の役割も担います。
民間銀行は、日銀に当座預金口座を開設しており、預金の一定割合をこの口座に預けることが義務づけられています。
民間銀行同士が資金の決済をするときも、この口座が利用されます。
B政府の銀行日銀は、政府にとっての銀行でもあります。
具体的には、国の資金の出納事務や国債の発行・利払いなどの業務を担います。
日銀は、これら3つの機能を活用しながら、金融政策を実施していきます。
鯵金利の性質を使って景気に働きかける最も代表的な金融政策は、銀行間の資金の貸し借りの市場に介入して金利を操作するものです。
これを「オペレーション」(公開市場操作)といいます。
金利は、経済活動と密接な関係にあります。
金利水準が低ければ、企業は銀行から資金を借りるときの負担が少なくなるので、資金を借り入れて設備投資などを拡大しやすくなります。
逆に金利が高くなると、企業は資金の借り入れ極的になり、設備投資なども縮小気味になるこのような金利の性質を利用して、景気に働きかけるのがオペレーションです。
民間の銀行は、毎日多額の資金のやり取りをしているので、一時的に資金不足に陥ることがあります。
そのようなときは、他の銀行とごく短期間の資金の貸し借りをします。
この銀行同士の貸し借りの場(短期金融市場)に日銀が加わり、金融機関に資金を供給したり吸収したりして金利を操作するのです。
具体的には、日銀が民間銀行と国債などの債券や手形を売買します。
日銀が民間銀行から国債を買い取れば、その分銀行に資金が供給され、金利は下がりやすくなります。
逆に、日銀が国債を売り払えば、銀行の手持ち資金は減り、金利は上がりやすくなります。
●日銀が民間銀行から国債を購入すれば、銀行に資金が供給され、金利は下がりやすくなる●日銀が民間銀行に国債を売却すれば、その分銀行の資金が吸収され、金利は上がりやすくなる日銀が他の民間銀行と国債などの債券や手形を売買(これをオペレーションという)して、短期金融市場の需給関係に働きかける日本経済は、バブル崩壊後の80年代半ばから、長期的な景気低迷を経験しました。
これに対応するため、日本銀行は異例の低金利政策を実施しました。
「無担保コール翌日物金利」と呼ばれる短期金利を段階的に引き下げていき、的年2月には、実質的に「ゼロ%」にまで引き下げたのです。
この超低金利政策を「ゼロ金利政策」と呼んでいます。
ゼロ金利政策は加年8月にいったん解除されましたが、3年3月になると日銀は「量的緩和策」と呼ばれる新たな政策に踏み切り、金利は再びゼロ水準にまで下がりました。
「ゼロ金利政策」も「量的緩和策」も、当時としては世界的にも例のない特別な政策でした。
金利がきわめて低い状態になると、もはや金利を下げることはできないので、金融政策の効果をそれ以上発揮させるのは難しくなります。
そこで実施されたのが、「金利水準」ではなく「資金の量」に注目した政策である「量的緩和策」でした。
具体的には、民間銀行が日銀に開設している当座預金口座の残高を大幅に増やして、銀行が企業などに資金を貸し出す余力を高め、国内の資金の流れを拡大させていくものです。
なお日本の「量的緩和策」は帖年3月に、「ゼロ金利政策」は船年7月に、それぞれ終了しました。
欧米諸国で「ゼロ金利政策」や広義の「量的緩和策」が導入されるようになったのは、こうした事態を解消し、資金を必要としている企業に適切に資金を供給していくためでした。
これらの対策によって、欧米で発生した金融危機がいつ頃終息するかはわかりません。
仮に、その国の中央銀行が「量的緩和策」を実施し、銀行に資金を大量に供給したとしても、銀行自体の経営状態が悪いままでは、企業などへの貸し出しは増えず、金融活動は滞ったままになってしまいます。
そのため、現在の欧米のように金融システムが危機に陥っている状態では、ここまで見てきたような金融政策に加えて、銀行の経営状態を回復させるための政府の政策も、必要になっていくと見られます。
ゼロ金利政策も量的緩和策も、日本が世界に先駆けて実施したきわめて異例な措置でした。
それが経済活動に対して、どの程度の効果を発揮したのかについては、専門家の間でも評価が定まっていません。
ただ、1980年秋に米国の大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻し、それをきっかけに世界的な金融危機が発生したのを受けて、欧米諸国の間でも「ゼロ金利政策」や広義の「量的緩和策」に踏み切るところが出てきています。
銀行業界全体の経営状態が悪化すると、銀行同士が「この銀行にお金を貸しても大丈夫だろうか」と互いに疑心暗鬼になったり、企業に対する資金貸し出しに消極的になったりして、その国の金融活動が停滞してしまう事態が起こります。
米国での大手金融機関の経営破綻、それに伴う世界的な株価の下落、日本の金融機関の業績悪化。
80年秋以降、「金融」に関するニュースが連日のように報じられるようになりました。
それだけ「金融」が経済活動に及ぼす影響が大きいことの表れでもありますが、そもそも「金融」とは何なのか?いまひとつわからないという人も多いかもしれません。
金融とは、文字通り「お金を融通すること」を意味することばです。
例えば、私たちは当面使う予定のないお金を銀行などに預けていますが、そのお金は銀行から企業などに貸し出され、工場を『金融』は経済のどこに位置するのか拡大したり新しい事業を始めたりする資金として使われたりしています。
このように、世の中にあるお金を、余っているところから足りないところへ融通する活動のことを「金融」と呼ぶわけです。
世の中にあるお金を有効に活用させていくことによって、経済活動を活発化させていくのが金融の役割なのです。
そして、お金の余っている人と足りない人を結びつけているのが「銀行」「証券会社」といった金融機関や、「預金」「株式」といった金融商品なのです。
世の中のお金を、余っているところから足りないところに融通する仲立ち役が、銀行、証券会社といった金融機関で、預金、株式といった金融商品だ。
未来は常に不確実なものであり、その企業がビジネスに失敗して借金を返せなくなってしまうリスクは常にあります。
このリスクを見極めるのが銀行の重要な役割の一つですが、リスクを見誤れば、銀行が大きな損失を被るでしょう。
金融のしくみが発達してどんどん複雑化していくにつれて、金融活動に内在しているリスクもますます複雑になっていきます。
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